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最新型の放射線治療装置 サイバーナイフが導入されました

現在の本邦における新しくがんにかかる患者数は増加の一途を辿っており、外科手術および化学療法に並ぶ3本目の柱として、放射線治療はがん治療の一翼を担っています。このたびさいたま市立病院の新病院開院に併せて、最新の放射線治療装置(リニアック)が2台導入されました。そのうちの1台がサイバーナイフ(Cyberknife)です。「ナイフ」とありますが実際に「切る」のではなく、この装置によって行われる「定位放射線(手術)療法」が外科手術に匹敵するほどの効果を得られることから名付けられました。

アキュレイ(Accuray)社製 サイバーナイフ(Cyberknife) M6

---サイバーナイフの特徴---
この装置の特徴は、何といってもロボットアームの先端に放射線治療装置が取り付けられていることです。汎用型のリニアックは空間のある1点を中心にマシンが回転するだけですが、サイバーナイフはロボットアームの動きによって柔軟で広範囲な照射方向を設定することが可能です。このロボットアームは自動車工場での組立などでも利用されており、とても高い精度(0.1mm単位)で動作や停止することが可能です。

---サイバーナイフによる治療---
定位放射線(手術)療法は通常の放射線治療とは異なり、放射線を照射する範囲を限りなく病変部(標的)だけに絞ります。このため標的周囲の正常組織に対する影響がとても低くなり、放射線による副作用の発生を抑えることが可能なため通常の放射線治療に比べて1回当たりの線量を大きくすることが可能です。これにより、数週間かかる放射線治療を数日~1週間程度に短縮して通院にかかる負担も減らすことが可能になりました。
実際の治療では、患者さまは治療台の上に30~45分ほど寝ていて頂くだけで治療は完了します。放射線が体に当たっても痛みなどは全く感じませんし、治療の際の麻酔なども不要であり安心して治療を受けることができます。
また呼吸追尾照射機能も装備しており、呼吸によって体内で動く標的もロボットが自動で追いかけながら照射することができ、治療時間の短縮も可能です。

---治療に必要な費用---
サイバーナイフによる放射線治療は、すべて健康保険が適用できます。必要な金額は患者さまの負担割合によって異なりますが、3割負担であれば一連の放射線治療にかかる費用は約19万円です。ただし他の診療や入院、各種検査に関する費用は別途必要です。しかし高額医療費制度が治療できる方であれば、さらに費用負担は下げることができます。

---サイバーナイフによる治療を希望されるかた----
当院でのサイバーナイフによる放射線治療を希望される患者さまは、地域のかかりつけ医や病院などの主治医および病院施設の職員にご相談ください。病診連携室経由で市立病院 放射線治療科の診察予約をお取りすることが可能です。その後は放射線治療医の診察を受けて頂き、放射線治療の適応があるか医師が判断いたします。



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