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中央放射線科

皆さまは、放射線について「怖い」というイメージを持っていませんか?
私達放射線技師は、皆さまに安心して放射線を使った医療を受けてもらえるよう、放射線についての知識を簡単にまとめてみました。
簡単とはいっても少し読みごたえがあるかもしれません。差し支えなければ、プリントアウト(印刷)してから、ゆっくりとお読みください。
皆さまが少しでも安心していただければ、また少しでも放射線に興味をもっていただければ幸いです。

エックス線検査の仕組みについて

1.エックス線とは?
人工的に作られた、放射線の一種です。一般的に言われる「レントゲン」と同じです。「レントゲン」はエックス線を発見した人の名前で、以前は「レントゲン線」とも言われていましたが、現在では「エックス線(X線)」が正式な呼び名となっています。似た性質のものに「光(可視光)」や「ガンマ線」があります。光を強くしたものがエックス線です。ガンマ線は放射線を出す性質の物質から自然に放射され、一般的なエックス線よりも強いものです。エックス線は人工的に作られますから、その強さや量などは適宜調整されます。必要以上に多くのエックス線を用いることの無いようにわれわれ放射線技師が存在します。

2.エックス線写真とは?
エックス線の「物を透過する性質」を用いた写真(画像)です。エックス線は基本的に「光」と同じ性質を持つので、普通のカメラによる写真と原理は同じです。ただ透過性が強いので、エックス線をいったん光に変えてフィルムに写したり、半導体などを使って増幅させたりして写真(画像)化させています。
「物を透過する性質」を用いているので、写そうとするところにエックス線を吸収するものがあると、一緒に写真に写りこんでしまい、紛らわしくなったり、見えなくなったりします。たとえば、手首の写真の時に腕時計をしたままだと、骨と時計が重なって写り、重なった部分の骨の情報が得られません。しかし、胸部の写真の時に腕時計をされていても、撮影しようとするところとは違うので、なんら問題ありません。

3.どんな検査があるのか?
エックス線を使った検査で最も一般的なものは、胸部エックス線写真や、骨エックス線写真などの「一般撮影」と呼ばれているものでしょう。これらは特別な薬剤などを使わずに、エックス線が人体を通過してきた量や強さをフィルムに写して情報を得ます。エックス線発見当初から行われているもので、エックス線検査の原点といえます。しかしその情報量は侮れません。現在でも広く用いられているのがその理由です。一般撮影の仲間(応用)として、断層撮影や乳腺撮影があります。
一般撮影に造影剤を用いると、目的とする臓器のより詳しい情報が得られます。これを「造影検査」と呼んでいます。造影剤にはバリウムのように飲むものや、注射で血管内に入れるものがあります。

バリウムを飲んで行う胃の検査では、エックス線透視を用います。エックス線で透視しながら胃の中にあるバリウムを動かして(体の向きを変えて)最良のポイントで撮影します。体の向きを頻繁に変えてバリウムを動かすほどいい結果が得られます。この検査がちょっと忙しいのはそのためです。また、発泡剤と呼ばれる薬を飲んでいただいています。発泡剤は胃の中で溶けて炭酸ガスになり胃を膨らませます。このガスで膨らんだ胃の中でバリウムを動かすと、胃の壁にバリウムが塗られたようになり、より細かい病変が描出されます。
これは「二重造影法」と呼ばれる方法で、現在最も一般的な胃の造影法です。同じことを腸の検査でも行いますが、この場合はポンプで空気を送り込みます。お腹が張って痛くなることがあるのはこのためです。どんな検査でもそうですが、痛いと思った時はあまり我慢せずに言ってください。検査は「痛いもの」「苦しいもの」ではありません。我々は極力苦痛を与えないように努力します。

血管内に造影剤を注射して、普通の腹部エックス線写真を撮ると、腎臓から尿が出て尿管を通り、膀胱にたまる過程が写ります。この検査はIVPまたはDIPと呼ばれています。血管内に用いる造影剤は、そのほとんどが腎臓から尿中へ排泄されます。この性質を用いて尿に混ざった造影剤をエックス線写真に写します。バリウムもそうですが、造影剤はエックス線が透過しにくい物質で、写真上では白く見えます。
体に吸収されず、そのすべてが排泄されて、毒性の無いものが造影剤として使われます。厳密には、発泡剤のようなガス(気体)も造影剤の仲間になります。この場合は黒く写ります。
 さらに最近良く行われるエックス線検査の中に、「エックス線CT」があります。通称「CT」と呼ばれるこの検査は、体を輪切りにした画像を作ることができます。これまでのエックス線検査と違い、体の周りを、エックス線を発生する装置と体を通過してきたエックス線を受ける装置が対になって一周します。この間に得られたデータを元にコンピュータが計算して画像にします。CTとは、Computed Tomographyの略で「コンピュータによる断層撮影」を意味します。CTは、これまで得ることが難しかった情報を簡単に画像化してくれますので、急速に普及しました。登場から20年を過ぎ、今では健康診断で使われることもあります。

そのほかにも、心臓や脳、あるいは腹部や四肢の血管に直接「カテーテル」といわれる管を挿入して行われる「血管造影」や、関節内に造影剤を入れる「関節造影」などがあります。現在、血管造影は単に検査にとどまらずに、治療(血管内治療)まで行うケースが増えています。大きな手術を行わずに、カテーテルを使った小さな傷で、手術と同じくらいの治療成果が得られると言われています。

4.フィルムレスシステムとは?
当院では、3月よりレントゲンフィルムを使わないフィルムレス画像システムを導入しました。このシステムはレントゲンやCTの画像をコンピュータに取り込み端末モニター上で画像を観察するもので、今までの様にフィルムを運ぶ必要が有りません。撮影が終わればすぐに外来や病棟で見ることができます。
診察のスピードアップ、運搬や保管の不要、コスト削減、医療費低減が実現できます。

MRI検査を受診される方へ

MRI検査とは
MRI(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像診断装置)検査は、強力な磁石でできた機械の中に入り、磁気の力を利用して身体の断面や血管を撮影する検査です。

MRI検査の流れ
1. 体内金属の有無や既往暦等の確認を行います。(造影検査の場合には、造影剤の同意書の確認も行います)
2. 更衣室にて検査着に着替えをしていただきます。
3. 金属等が無い事を確認して、検査用の寝台に寝ます。(検査によって体位は異なります)
4. コイルと呼ばれる装置を検査部位にセットします。(検査によっては寝台に寝るだけの場合もあります)
5. 連絡用ブザーを渡します(検査部位によっては耳栓やヘッドホンを着用して頂きます)
6. 装置(トンネルのような形)の中に入ります。
7. 工事現場のような大きな音(ガーガー音、カンカン音)を繰り返しながら検査を行います。
8. 約30分〜1時間で検査終了です.
9. 寝台が完全に下がるまでお待ち下さい。

検査中の注意事項
・検査時間は約30分~1時間です。
・検査中は体を動かさないで下さい。(少し動いただけでも画像に影響が出る場合があります)
・腹部の検査等では呼吸に合わせて検査を行う場合があります。呼吸の合図に合わせて、しっかり呼吸を止めて下さい。
・検査中に異常を感じた場合や気分が悪くなった方は、連絡用ブザーを握ってください。
・検査中は工事現場のような音(ガーガー音等)がしますが、正常な機械の音ですのでご安心下さい。

次のような方は検査を受けられないことがあります。
必ずスタッフに申し出てください。

1. 心臓ペースメーカーを埋め込んでいる方
2. 人工内耳、人工中耳の方
3. 血管へのステント挿入手術を受けられた方
4. 人工心臓弁の手術を受けられている方
5. 眼に微細な金属片が入っている(または入っていると疑わしい方)
6. 脳動脈瘤クリップが入っている方
7. 義眼の方
8. 骨折等によりボルト等の金属固定をしている方
9. 入れ墨のある方
10. 妊娠している方、または妊娠が疑わしい方
11. 閉所恐怖症の方

化粧品・カラーコンタクト・金属について
化粧品について
化粧品(マスカラ・アイライン・アイシャドウ等)には、磁性体が含まれているものがあり、検査画像に影響があるだけでなく目の粘膜等の熱傷の恐れがあります.
頭部、特に眼の周辺の検査の場合に、化粧を落としていただく場合があります。
カラーコンタクトレンズについて
瞳の色を変える目的で使用されるカラーコンタクトレンズは、材質に金属が使われている場合がありますので、検査の前にはずしていただきます。
金属について
金属を身に着けていると、画像が乱れて検査に支障をきたすだけでなく、MRI装置の磁力により吸引、吸着の恐れがあります。また、ホックなどの金属のついたブラジャーやボディスーツ等も外していただきます。
着替えについて
検査は検査着に着替えて行います。着替えの時間を考慮し、検査開始時間より余裕をもってお越し下さい。

以下のものは検査室へ持込厳禁です。
眼鏡、腕時計、指輪、ピアス、イアリング等のアクセサリー、ヘアピンなどの髪留め、鍵、財布(クレジットカード、診察券等)、携帯電話、ライター、湿布、使い捨てカイロ、エレキバン等

飲食の制限について
造影検査または腹部の検査の場合、検査の4時間前から食事を制限する事があります。水やお茶は飲んでも構いません。ただし、一部の検査で水分も制限する場合があります。主治医の指示に従って下さい。

服薬について
常用薬を飲んでいる方は、主治医の指示に従ってください。

子供のMRI検査について
MRI検査は動きに弱いため、安静の保てない子供の検査では、睡眠導入剤等の使用により、睡眠状態での検査となります。覚醒時の寝台からの落下などに備え、必要に応じて、親御様にも検査室へ入室していただく事があります。

参考資料

MRI検査の流れ(PDF:295KB)
頭部T2強調画像(PDF:369KB)

 

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