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さいたま市立病院 初期臨床研修プログラム

 

本プログラムの目標は、将来の専門性にかかわらず、医学・医療の社会的ニーズを認識しつつ、日常診療で頻繁に遭遇する病気や病態(common disease)に適切に対応できるようになるために、プライマリ・ケアの基本的診療能力(態度、技能、知識)を身につけることです。本プログラムは、この目標を達成するために、内科と救急に重点をおいたプログラムとなっています。また、全身管理を学ぶ目的で麻酔科研修を必修としています。選択期間においてはすべての診療科で研修できる体制を整えています。

 
<令和2年度臨床研修プログラム>(予定)
【地域医療】 以下①②のいずれかの選択となります。
  石川県奥能登の4病院(珠洲市総合病院公立宇出津総合病院市立輪島病院公立穴水総合病院)でのへき地医療研修
珠洲市総合病院・公立宇出津総合病院2018珠洲市総合病院2019(冬)での研修レポートもご覧ください)
  近隣の診療所(医療法人明医研ハーモニークリニック)での研修
 
【精神科】 埼玉県立精神医療センターで行います。
   
【外来研修】 内科(2年次)ローテーション中に1週、小児科ローテーション中に1週、外科ローテーション中に4/5週、地域ローテーション中に6/5週、それぞれ並行研修で行います。
   
【選択研修】 内科、外科、整形外科、脳神経外科、皮膚科、形成外科、泌尿器科、耳鼻咽喉科、眼科、麻酔科/集中治療科、放射線科、リハビリテーション科、救急科、小児科/新生児内科、産婦人科、総合心療科、病理、精神科の中から選択できます。また、内科の場合は循環器内科、呼吸器内科、消化器内科、神経内科などのサブスペシャリティー単位での選択もできます。外科の場合は消化器外科、呼吸器外科、心臓血管外科、小児外科などのサブスペシャリティー単位での選択もできます。
 

<各科研修内容紹介>

内科 各専門科(循環器、呼吸器、消化器、神経、血液・腎臓・内分泌・膠原病)に分かれてローテートします。その間どこをローテートしていても総合内科の患者には対応します。まず、各科において、内科医としての基本的な技術(医療面接、身体所見、カルテの記載の仕方、一般的な検査の適応とオーダー)について多くの指導医の下で繰り返し学ぶことができます。また、それぞれの専門的な検査、治療についても積極的に学んでいただけます。循環器では、心臓カテーテル検査や超音波など、呼吸器では気管支鏡検査や胸腔ドレーンの挿入、消化器では超音波や内視鏡検査、血液では骨髄検査、腎臓では血液透析、内分泌では内科、外科問わず入院病棟での血糖管理について、膠原病では各種免疫抑制剤や生物学的製剤について、それぞれの指導医の下で入念な指導が受けられます。
 さらに、シミュレーションラボを年々バージョンアップしており、除細動、気管挿管、中心静脈カテーテル挿入、上下部内視鏡検査モデルなど、十分なトレーニングができる環境整備を行っております。超音波検査については、検査室や救急外来、専門病棟に配備されており、指導医、検査技師の下でたくさんの症例が経験できます。内科当直では、指導医2年目研修医と一緒に患者さんの初期対応を勉強します。
 軽症から心肺停止、心筋梗塞、脳卒中、出血性ショックなど重症まで、十分すぎるほどの症例を経験できます。また総合内科医としての経験も十分積むことができます。2年間通して内科当直に入るため、2年目には自分でエコーを当てて胆嚢炎を診断したり、歩いてくる心筋梗塞をいち早く見抜いたりと、指導医が驚くほどの成長を見せる研修医が多くいます。
外科 外科ローテーションでは消化器外科・呼吸器外科・血管外科病棟での業務を通じて、手術患者の術前・術後管理と、創部・ドレーン管理の基本を研修します。胃癌・大腸癌から、虫垂炎・鼠径ヘルニア・静脈瘤など多くの症例の手術に触れることができます。予定手術では術前カンファレンスへ参加し、術式選択などのディスカッションに加わり、手術治療の基本を研修します。
小児科 地域の小児医療の中核病院であり、胃腸炎、肺炎などの一般的感冒から内分泌、アレルギー疾患まで症例は多様で豊富です。即実践につながる臨床に加え、抄読会やミニレクチャーなど学術的な指導も充実しています。NICUや小児外科が選択研修可能で、小児分野の進路希望者に人気があります。小児医療の基礎修得に最適な施設です。
麻酔科 麻酔科研修では、気管挿管をはじめとする気道管理、末梢・中心静脈・動脈ラインの確保、腰椎穿刺等の技術を学びます。また、技術だけではなく、麻酔管理を通じて、呼吸循環生理、病態生理を体感し、また薬剤を自分で投与し、目の前で効果を確認できることから薬力学をも体感できる貴重な場となります。
救急 救急専門医が診断・トリアージと初期治療に特化し臨床各科が引き継いで専門治療を行う「ER型」と呼ばれるシステムをとっています。当院は二次救急医療機関に位置付けられていますが、多発外傷、広範囲熱傷を除くほとんどの傷病に対応しており、いわゆる一次~三次の区分には当てはまらない機能を持っています。救急搬送された患者さんには限られた時間で問診、診察、検査、初期治療を行う必要があり、研修医、レジデント、スタッフ共同で診療にあたります。プライマリーケアから高度医療まで幅広い救急医療に触れられるのが大きな特徴です。
産婦人科 地域周産期母子医療センターが併設され、24時間体制での母体搬送、入院管理を行っており、様々なハイリスク妊婦の診断・治療および分娩に至るまでの研修が可能です。また、正常分娩のみならず前置胎盤、常位胎盤早期剥離、胎児機能不全などや超未熟児の帝王切開まで幅広い出産に立ち会うことができます。婦人科疾患も地域の基幹病院として、悪性疾患、救急疾患にいたる豊富な症例が紹介されてくるため、産婦人科に求められる専門知識や技術をオーベンについて学ぶことができます。研修に用いている「初期研修医のための産婦人科スタンプラリー」には超音波検査の実習や帝王切開の助手、レポート作成など多岐にわたる産婦人科での目標項目が網羅されております。満点目指して頑張りましょう。


毎週木曜日の夕方に研修医セミナーを開催しています。内容は、臨床に直結するような知識の講義、臨床に必要なスキルの講習、症例検討(CPC や M&M カンファランス)などです。

 

研修医は医療安全講習会、院内感染講習会、医療倫理講習会などの院内講習会への参加が義務付けられています。

 

医師としての自己学習能力を養うために、臨床研究と学術発表の機会を与えるようにしています。

 
 
 ■研修医の業績の学術実績

朝倉尭、三條丹星、江崎太佑、吉峰俊輔、増田毅
「ペムブロリズマブ投与後にRS3PE症候群を併発した症例」
第81回 日本泌尿器科学埼玉地方会 2019.2.16

森澤和美、細川真弓、堀中千尋、宮本吉輝、小林健、山田悠司、濱畑裕子、下山田素子、玉目琢也、明石真幸、佐藤清二
「骨盤内の石炭化病変を契機に診断された尿管瘤の1例」
第175回日本小児科学会埼玉地方会 2019.2.10

根岸美帆、宮本和享、小林雄大、嶋晃歩、宗形昌儒、秋間崇、神吉秀明、石川士郎、小山卓史
「著明な石灰化を伴った収縮性心膜炎の一例」
第250回 日本循環器学会 関東甲信越地方会 2018.12.8

森澤和美、渡邊浩美、成松英俊、児玉さゆり、大熊潔
「出生直後より喘鳴、眼振をきたした症例」
さいたま放射線カンファレンス 2018.11.21

井上隆博、渡邊成美、大島一巳、此枝史恵、佐藤秀樹
「シクロフェニルによる薬剤性髄膜炎を繰り返した抗RNP抗体陽性の1例」
第644回 日本内科学会 関東地方会 2018.9.8

杉山千咲、関根克敏、関川香織、青山和樹、細井雅孝、渡辺卓郎、田坂祐司、廣瀬立夫、小山卓史
「自己免疫疾患の関与が疑われた蛋白漏出性胃腸炎の1例」
第644回 日本内科学会 関東地方会 2018.9.8

上田明歩、関根克敏、牧尾将幹、藤井千華子、田坂祐司、佐藤秀樹、廣瀬立夫、小山卓史 (心療内科)仙波純一
「進行性の認知機能低下で発症し、ステロイド補充療法が奏効した高齢発症ACTH単独欠損症の1例」
第641回 日本内科学会 関東地方会 2018.5.12

加藤秋太、岩永光史、神吉秀明、宮本和享、宗形昌儒、秋間崇、石川士郎、小山卓史
「当院での心不全診療の取り組み」
第55回 埼玉県医学会総会 2018.2.25

山岡広季、磯村洋平、関根克敏、藤井千華子、田坂祐司、細井雅孝、渡辺卓郎、川田真幹、廣瀬立夫、小山卓史
「末梢血で好酸球増多を呈し、トキソカラ症の診断で自然軽快した1例」
第639回 日本内科学会 関東地方会 2018.2.10
関川香織、青山和樹、関根克敏、廣瀬立夫
「全身浮腫を主訴に来院した1例」
第23回 さいたま市合同リウマチカンファレンス 2017.12.6
青山和樹、磯村洋平、田坂祐司、関根克敏、藤井千華子、細井雅孝、渡辺卓郎、廣瀬立夫
「間質性腎障害を合併した成人スチル病の1例」
第636回 日本内科学会 関東地方会 2017.10.14
松原佑太、関雄太、内田翔、小林竜也、山下麻梨絵、川田真幹、佐藤秀樹、廣瀬立夫
「生物学的製剤使用中に意識障害・発熱をきたした症例」
第22回 さいたま市合同リウマチカンファレンス 2017.9.20
青山和樹、成松英俊、児玉さゆり、渡邉浩美、大熊潔
「転倒後から遷延する意識障害」
さいたま放射線カンファレンス 2017.7.19
篠原嶺、桑江美聡、米谷文雄、福村麻里子、小嶋篤浩、嵯峨伊佐子、吉田秀一、浅見貴弘、舘野博喜
「膿胸と脳腫瘍を合併したLemierre症候群の1例」
第631回 日本内科学会 関東地方会 2017.3.11
阿瀬孝治、浅岡雅人、廣瀬立夫、服部英典、佐藤秀樹
「完全麻痺を契機に診断された血管炎によるループス脊髄炎の1例」
第630回 日本内科学会 関東地方会 2017.2.11
齋藤彩夏、太田裕士、相馬雄輔、宮本和享、宗形昌儒、秋間崇、神吉秀明、石川士郎、小山卓史
「繰り返すたこつぼ型心筋症様の壁運動異常をきたし冠攣縮の関与が疑われた1例」
第630回 日本内科学会 関東地方会 2017.2.11
水野洸太、宗形昌儒、岩永光史、相馬雄輔、太田裕士、宮本和享、秋間崇、神吉秀明、石川士郎、村木絢子
「著明な高血圧と低カリウム血症を呈し、重複腎動脈による腎血管性高血圧の診断に至った1例」
第630回 日本内科学会 関東地方会 2017.2.11
岩永光史、秋間崇、相馬雄輔、太田裕士、宮本和享、宗形昌儒、神吉秀明、石川士郎、小山卓史
「入院時血清AST/CRE値比はクリニカル・シナリオ1急性肺水腫症例の入院期間を予測し得る」
第243回 日本循環器学会 関東甲信越地方会 2017.2.4



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