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「珠洲市総合病院での1ヶ月」 <初期研修医2年目 松原 佑太>

 珠洲市は石川県の北東部に位置しており、能登半島の中でも先端にある 市です。人口は14,000人ほどで本州で1番人口が少ない市で、高齢化率も40%を超えているとされています。珠洲市総合病院はこのような人口減少・高齢化が進む地域の医療を担っている病院です。病床数は195 床と当院と比較すれば少ないですが、外来・入院・手術のみならず往診にも力を入れており、金沢など都会に出て行く必要のないような地域完結型の医療を提供しています。このような病院で1ヶ月間お世話になりました。

 実際の研修ですが、一言で表現すると経験したいと思うことが経験できる研修環境でした。私は消化器内科に入局予定のため、基本的に午前中は上部消化管内視鏡検査の研修をさせていただきました。この研修では他の病院から来ていた研修医に実際に内視鏡を挿入し観察したり、逆に自分が挿入したりする研修がありました。これは患者さんの気持ちを実感できる貴重な経験となりました。患者さんに対する検査においてもただ見学するのではなく、指導医の指導の下で実際に色々な内視鏡の操作をさせていただき、まだまだ未熟ではありますが、内視鏡操作自体を覚えることができました。

 

その他にも入院患者をみたり、内科外来で高齢者の方の診察を行ったり、往診で山奥の家まで車でお邪魔したりとこれぞ地域研修と皆さんが想像されることをして過ごしていました。また、小規模な手術では指導医の下で研修医が執刀するような外科研修や、整形外科外来では研修医が実際に関節注射を施行するような研修があり、本当に幅広い研修ができる環境でした。

 珠洲に来て一番感じたことは、都会と求められる医師像が違うということです。専門科に関連する疾患を診療し、他科の問題が出てきた時はコンサルトをすることが当たり前だと思っていたのですが、ここではそもそもの医師数が少なく各診療科の専門医がいなかったりする場合もあるため、本当に幅広い分野の診療をされていました。PCIの2ndとして腎臓内科の先生が入っていたり、麻酔科は週1回の非常勤のためその日以外は外科の先生が挿管し麻酔管理をしていたりと驚きの連続でした。

 

 またこの研修中には医療の勉強のみならず、休日は観光に使えるのも地域研修の魅力だと思います。能登半島の観光だけではなく、金沢・和倉温泉・加賀温泉など石川県の観光地を周りました。海が近いため新鮮な魚が食べられ、日本酒も能登だと宗玄や大慶といった地酒もあり食事はとても美味しかったです。丁度行ったのが11月と紅葉の時期であり、葉の色が変化してきている兼六園はまさに圧巻でした。現地の方々も気さくな人ばかりで石川県の良さに触れ続けた1ヶ月となりました。

 




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